自分でランクアップ

最近、ランキング形式での「異性が好むファッション」だとか「これをやったら嫌われるベストテン」など、恋愛マニュアルをさらに単純化したような記事が多く見受けられます。

昔から、書籍の売り上げランキングに自己啓発本が必ずと言っていいほど上位にランクインしますが、その本を読んで実践して、成功した人の話はあまり聞きません。
それは「読んで目からウロコが落ちただけで、結局何もせずに終わる」というパターンであったり、「とりあえずやってみるものの、飽きてやめる」というパターンであったりと、人それぞれの理由があるのでしょう。

これと同じ様に恋愛ハウツーばかりを頭に詰め込んでしまうと、型にはまった自己アピールしかできなくなってしまうのではないでしょうか。
ひとりの異性を好きになるということは、その人に「他の人とは違う、自分にピタリとはまる”個”の部分を見つける」ことだと思うのです。
そして、その個性は経験することで磨かれ、その人だけのものとして馴染んでいくものなのです。

喜怒哀楽をたくさん味わい、やがて人を好きになり、息が詰まるほどのもどかしさを感じたり、ふたりだけの輝く世界で過ごしたり、あるいは失恋の辛さを経験したり…。
そうしていくうちに自信が付いていくのです。
ランキングに倣って見せ掛けの自分を作らずとも、素の自分で勝負していけるようになるのです。

自分磨きのノウハウもランキングもけっして否定はしません。
得ることはあると思います。
ですが、自分自身の個性を知り、それを自信が持てるまでに引き上げることがまずやるべきことだと思うのです。
そうなれば、すごく楽に恋愛ができるようになると思いますよ。