コラム

求めない愛

記事の監修

エクセレンス青山 成婚カウンセラー

星野 今日子(Kyoko Hoshino)

結婚相談所カウンセラー歴13年。400組以上のカップル誕生をサポート。
大手結婚相談所の新規開拓事業に携わり、人材の育成などに従事。その後、会員様により寄り添った対応ができるエクセレンス青山で活動中。会員様それぞれのお悩みにあった内容で妥協のない夢のある婚活をサポートしています。

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最近、ペットを飼う人が増えてきていますね。
そのペットたちを見ていて思うことがあります。
「この子たちは何のために飼われているのだろうか?」と。

それを突き詰めていくと、ペットたちは「愛されるため」に存在しているのだと思えます。
飼い主がペットに見返りを求めて愛しているのではなく、無償の愛情を注いでいるわけです。
こうして人間に愛し方を教えてくれているのではないか、と。
もちろん、ペットたちも愛される幸せを感じることでしょう。

そして動物たちも人間に愛を与えてくれます。
時々、美談として飼い主を救ったペットやいつまでも飼い主を慕うペットたちの話を聞きます。
ですが、この子たちが「ご飯をくれるだけの人」のためにそこまでするとは思いません。
それは、そこに無償の愛があったからこそ、純粋な愛を返してくれるのだと思うのです。

人間と動物の間では、このように無償の愛の関係が成立しています。
では、人と人、それも男と女の間で無償の愛は成立しているでしょうか?
「自分は見返りなしにあの人を愛している」と言えますか?
言えたとしても、それは押し付けや一人よがりになっていませんか?
たいていは「これだけ愛しているのだから、同じだけ、あるいはそれ以上愛して欲しい」と願ってしまうものです。
もし、「たとえそう思っていても相手には強要しない。」とか「気持ちは押し殺して尽くしている。」などという気持ちがあるのなら、それは不幸なことです。

心の底からの「ただ愛したい」という思い。
ただ、そこに「苦しみ」があってはいけないと思うのです。
自分の苦しみの上に成り立つ愛などあるとは思えません。
愛することが喜びであり、なおかつ自分の心をも愛せている状態。
そんな至高の愛を育ててみたいものですね。

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